AIと会話するのが日常になった今、「ちょっと疲れる」「便利だけど、なんか虚しい」という感覚を抱いたことはありませんか?
それ、もしかすると「脳のネットワークのバランス」が崩れているのかもしれません。
今回は、デフォルトモード・ネットワーク(DMN)という脳の仕組みを手がかりに、「AIと上手に付き合う方法」を考えてみます。
🧠 DMNってなに?
DMNは、私たちが“何もしていないとき”に動き出す脳のネットワーク。
- 一人でぼーっと考えごとしてるとき
- 昔の恥ずかしい出来事を思い出したとき
- 将来をふんわり思い描いているとき
- 誰かの気持ちを想像してるとき
- 「あれ、これって社会の仕組みの問題じゃ…?」って気づいたとき
…つまり、心が自由に旅してるときの脳のモードなんです。
🤖 AIと話すとどうなるの?
AIとのやり取りって、基本「目的ありき」ですよね。
- 「〇〇って何?」→ 教えてくれる
- 「この文章、要約して」→ 要約される
- 「このコード、バグ直して」→ 修正される
このとき働いてるのは、「タスク・ポジティブ・ネットワーク(TPN)」という、集中・処理型の脳。
AIを使えば使うほど、“ぼーっと考える時間”が減っていくんです。
😵 DMNが動かないと、どうなるの?
- 「最近ひらめきが減った気がする」
- 「ひとりで考えるのがしんどい」
- 「ずっとAIと話してるのに、どこか孤独」
- 「言われたことはできるけど、自分の意見がない気がする…」
こう感じたら、DMNの出番が減ってるサインかもしれません。
🌿 DMNを“取り戻す”と、AIの使い方が変わる
DMNを意識して使うようになると…
✅ 質の高い問いが立てられるようになる
→ 「自分はなぜこれを知りたいんだろう?」と内省できるようになる
✅ 自分の考えを持てるようになる
→ AIの答えをそのまま飲み込まず、「私はこう思う」が持てるように
✅ AIが“思考の相棒”になる
→ 単なる便利ツールじゃなく、自分の頭のなかを深掘りするパートナーになる
🔁 すぐできる!DMNモードの取り戻し方
- 5分だけ、あえて「なにもしない時間」をとる
- AIに聞く前に、まず自分で考えてみる時間を設ける
- 散歩、お風呂、空を見上げる ―自然の中でぼーっとする
- 「なぜこれが気になったんだろう?」と問い直してみる
- AIとのやり取りの後、ひとりで余韻を味わう時間を持つ
✍️ おわりに|あなたの“問い”はどこから来ていますか?
AIは、すぐに答えてくれる。とても便利です。
でも、「その問い」を持つのはあなた自身。
DMNという脳の“ひとりごとモード”を大事にすれば、
AIはもっと信頼できる相棒になってくれるはずです。
「あなたはいま、どんなことに“モヤモヤ”していますか?」
その感覚こそが、AIとの対話をもっと豊かにしてくれる入口になるかもしれません。

コメント
こんにちは